真言宗の仏事

弘法大師空海によって日本に伝えられた密教・真言宗。
宗祖・ご本尊・教え・お唱えする言葉など、基本的な内容をまとめました。

真言宗について

真言宗は「真言密教」とも呼ばれ、即身成仏(そくしんじょうぶつ) の教えを大切にします。
これは、正しい修行と実践によって、この身このままで仏さまのさとりに近づくことができる、という教えです。

宗祖 弘法大師 空海
ご本尊 大日如来(だいにちにょらい)
宇宙そのものを仏のいのちとしてあらわす、密教の中心となる仏さまです。
教え

真言宗は、身密・口密・意密 の三つの修行を重ねることを大切にします。

  • 身密(しんみつ) … 手の印(いん)や礼拝など、身体の修行
  • 口密(くみつ) … お経や真言(マントラ)を唱える、言葉の修行
  • 意密(いみつ) … 心を仏さまに向ける、心の修行

この三つを合わせて 「身口意の三密修行」 と呼びます。
仏さまのはたらきと、自分の身体・言葉・心を重ね合わせていくことによって、 だれもが仏さまの世界に近づいていける、というのが真言宗の基本的な考え方です。

お唱えする言葉 南無大師遍照金剛(なむ だいし へんじょうこんごう)
※地域やお寺により、お大師さまをたたえることばや、ご本尊の真言をお唱えする場合もあります。

※実際のご法要・ご葬儀・年忌などの作法は、お寺や地域によって異なることがあります。
※詳しくは、ご縁のある真言宗寺院のご住職にご相談ください。

墓石に刻む文字の例

真言宗では、「南無大師遍照金剛」や「南無大日大聖不動明王」など、 お大師さまやご本尊にちなむ文字を刻まれることがあります。
家名のみ・○○家之墓 といったシンプルな文字を選ばれる方も多くいらっしゃいます。

墓石に刻む文字の例

ご本山や菩提寺の方針・ご家族のお気持ちを大切にしながら、
文字の内容・書体・配置などをご提案いたします。