墓地施工前・お経あげ
まずは工事に入る前に、僧侶にお経をあげていただき、工事の安全とご先祖様へのご挨拶を行います。
その後、墓地の位置・高さ・間口奥行きなどを再確認し、施工内容を現場で最終確認します。
お墓は一度建てたら、長い年月にわたって代々受け継がれていく大切なものです。
藤澤石材では、寒冷地である須高地域の気候や土質を考慮し、
「凍み上がりにくく、地盤が安定し、地震にも強い」 ことを基本に施工を行っています。
こちらでは、一般的な和型墓石を新規建立する場合の施工工程を、写真とともにご紹介します。
まずは工事に入る前に、僧侶にお経をあげていただき、工事の安全とご先祖様へのご挨拶を行います。
その後、墓地の位置・高さ・間口奥行きなどを再確認し、施工内容を現場で最終確認します。
冬場に土台コンクリートが凍み上がらない深さまで掘り下げます。
掘り下げた土をしっかりと転圧し、基礎となる部分の地盤を整えます。
地盤をより強固にするために、まずグリ石を敷き詰め、その上に砕石を敷きます。
砕石も機械でしっかりと転圧し、沈みにくい強い地盤を作ります。
※地盤が特に弱い場所では、別途「杭打ち」作業を行います。
コンクリートを流し込むための型枠を組み、鉄筋を全体に配筋します。
納骨室予定地には水抜きパイプなどを設置し、コンクリートにヒビが入りにくいように施工します。
型枠内にコンクリートを流し込み、ムラができないよう丁寧にならします。
その後、十分な強度が出るまで養生期間を設け、しっかりと固まるのを待ちます。
基礎となる石同士の接続部分を、耐震ボンドでしっかり接着します。
さらに、ステンレス製の補強金具で連結することで、長い年月の中で起こりやすい石のズレを防止します。
外柵などの石組を完成させ、納骨室を設置します。
納骨室の下はあえて「土」のままにし、墓地内にも「気抜き」を設けて土とつながるように施工します。
これは、仏様が大地とつながっているという昔からの考え方を大切にした工法です。
寒冷地仕様として、凍結による石の押し出しを防ぎつつ、
上に乗る墓石の重量をしっかり支えられるよう、基礎石の内側にコンクリートを打ちます。
※納骨室の真下は、土のまま残しています。
墓石の土台となる芝台を、基礎の中央に据え付けます。
その上に拝石を設置し、芝台部分・納骨室部分とのすり合わせを行い、すき間ができないよう密着させます。
芝台と中台の間に、免震パットとボンドを使用してしっかりと接着します。
さらに四隅にクッションとなる耐震緩衝シールを入れることで、地震時の揺れを吸収しやすくします。
上台と石塔の接合部にも、耐震緩衝シールと免震パット・ボンドを使用し、
さらに中心部にステンレス製の芯棒を通すことで、万一の揺れでも倒れにくい構造にします。
墓誌・灯籠・塔婆立てなどの付属品も、すべて耐震ボンド等で接着し、ズレやすい部分をしっかり固定します。
全体の水平・通り・仕上がりを最終確認し、きれいに清掃してお引き渡しとなります。
ご希望があれば、建立後の納骨立ち合いや、お墓の取り扱いについてのご説明も行っております。